ヤン・ヒョンソク インタビュー (2014年4月9日、韓国「日刊スポーツ」サイトに掲載された記事の和訳です。 数社の翻訳フィルタを使い、読みやすさを重視した為、原本と違う箇所での改行や意訳も含まれているのでご了承ください。) [直撃インタビュー] ヤン・ヒョンソク "新株引受権の譲渡について?私たちはYGファミリーだから。" [日刊スポーツ] イ・ギョンラン記者 2014年4月9日 09:33 8日午後、新鮮なニュースが目を引いた。 YGエンターテインメントのPSYやBIGBANGなど所属アーティストら18人が、YGの株主になるという内容である。 ヤン・ヒョンソク代表プロデューサーおよび、ヤン・ミンソク代表取締役が大株主としてそれぞれ行使することができる新株引受権のうち8万1400株の、所属歌手や俳優達への譲渡が成立したのだ。 かつて芸能人らが所属会社の株主となるケースはあったものの、大株主と所属事務所代表がアーティストたちに新株引受権を譲渡したのは、韓国エンターテインメント業界では初めてのことである。 ニュース報道後、当社と電話でつながったヤン・ヒョンソク代表プロデューサーは、当然すべき事をしたまでだとと恥ずかしそうに言葉を切り出した。 「YGの成長には所属アーティストたちがいる。 会社の為に愛情を注いで良いコンテンツを作ってきた歌手たちに、良い機会を与えるのは当然のことだという考えを、じっくり伝えた。 そしてYGを斬新で元気な企業に成長させて、いつか世界の音楽界に中心に立つ企業に育つのを夢見ている。」 と明らかにした。 -所属歌手たちに新株引受権を譲渡したという事ですが。 だいぶ前から、YGはファミリーだという言葉でやってきました。 ちょっと空々しい言葉に聞こえるかも知れませんが、YGがこのような成長を重ねられたのは、所属アーティストたちが良い音楽でファンたちの愛と信頼を受けているからだと思います。 有償増資という良い機会が訪れ、所属歌手達に配慮しなければと考えました。 -芸能人の個人株長者1位というニュースが頻繁に出てきますが。 はい、ホントそんな話が出ると恥ずかしくてバツが悪いです。 YGの株式を自分の個人の財産だと思ったことはあまりありません。 変な話に感じるかもしれないけど、YGはアーティストたちと一緒に作っていく共同体であると表現するのがふさわしいと思います。 誰かが、「人生のうちで、お金というものはしばらく保管するものだ」と口にしますよね。 その言葉にとても共感しました。 どうせ人間は、死んだらお金は持っていくわけにはいかないでしょ。 1992年度に「ソテジワアイドル」を始めましたが、引退後97年から今年までの16年間、多くの後輩を養成してYGがだんだん成長したので、ソテジワアイドル時代よりは成功した事業家だと見ている人が多くなったようですが、実はお金に欲が無いといったらウソになりますが、お金を目的でYGを運営しているのではありません。 たまに私の事を「不動産金持ち」と言う記事も出ていますが、上場する前は必要に応じていくつかの不動産を購入したこともありましたが、まだ一度も不動産を転売したことはありません。 言い換えれば、投機や利益を得るために不動産を購入したのではない、ということです。 今は所属歌手たちと良い音楽を作り出すことだけでも本当に忙しいし、上場後には株主たちの利益も守ってあげなければならないという負担感と責任感のためか、さらに負担になり大変だったのも事実なので、これ以上不動産に対する関心はあまり持たない方です。 -K-POPの世界化にも多くの貢献をしているようですが。 実際に私が好きでやっている事だが、最近は韓国の音楽が世界に広く知られ、愛国心もついてまわっているようです。 まぁ凄く愛国をしているってわけではないですが、できればもっとうまく作りたいと思う責任感と使命感を持つようになったから。 PSYは言うまでもなく、BIGBANGや2NE1もワールドツアーをするほど成長しました。 もっと熱心に良いコンテンツを作り全世界のファンに韓国の歌手とコンテンツの優秀性を広めたいです。 -楽童ミュージシャンのアルバムが発表されましたね。 昨年Kポップスターの優勝者である楽童ミュージシャンが、YGを選択してくれた時はありがたくて嬉しかったけど、一方ではかなり悩みました。 既存のYGの音楽スタイルとはかなり違う彼らの純粋さを、そのまま守ってほしかったんです。 なので、音楽については100%、楽童ミュージシャン本人達に任せて、会社では後ろで彼らを支援してプロモーションをするという、完璧な分業を考えるようになりました。 楽童ミュージシャンが直接プロモーションすることはできないからね。 期待通りの満足なアルバムが完成しました。 個人的に楽童ミュージシャンのアルバムはまるで一冊のいい詩集を読んだ感じかな? '歌詞を読むたびに、「どうしてこんな考えをするか」という感心するはずですよ。 「氷たち」という曲の出だしで、「赤い太陽が 顔を洗って青い海に黒く染まった」 と、まるで詩句のような歌詞で10代の想像力とは信じがたいような歌詞がアルバムの中にいっぱいなのに、社内で会ったら本当に爽やかで純粋な子供たちなんです。 これらの卓越した創意力と純粋な姿をそのまま守ってあげたいのが製作者としての率直な心境です。 -国内外の音源チャートの成績がいいですね。 100%楽童ミュージシャンの力です。 YGの能力ではなく、楽童ミュージシャンの音楽が持つ力です。 事務所の力でヒットになるのでは、寿命も短く、良いプロモーションでは無いと思います。 アーティストは音楽が本質で、その本質が良ければこそプロモーションも可能なのですから。 以前私が'ヒーリングキャンプ'に出た時、'ソテジワアイドル'時代に人気の何%が自分の分だと思うか、という質問を受けたのですが、その時「1%」と答えたことがあります。 いい音楽があってこそ、僕の振り付けも光を望むようになるのだから。 最近、似たようなアイドルグループ達があまりにもたくさん出て大衆たちも疲れている状況の中で、楽童ミュージシャンの音楽はまるで無公害の音楽のように素朴さがにじみ出た元気な音楽です。 ヒーリングをさせてくれる音楽だと思います。 -出演中の「Kポップスター」が今週、決勝戦ですね。 "誰が優勝するか私にも本当に分からないんです。 Bernard Parkとセムキムが決勝戦に上がってきたのですが、シーズン1ではイ・ハイとパクジミン、そしてシーズン2で楽童ミュージシャンとバンイェダムが残りましたが、これらと全く異なる方向性を持った二人のライバルが決勝戦を争うを見て、本当に韓国コンテンツ事業の未来は明るいと思ったりもします。 -3人の審査委員による個性的な審査評も話題ですよ。 (審査員の)パク・ジニョンさんとユ・ヒヨルさんは、私よりも音楽を専門的にたくさん学んだ方たちです。 なので私はなるべく大衆の立場に立って審査をします、それぞれいろんな側面を見ればいろんな評価が出てくると考えらますので。 私が製作者としての最も重要と考えている点は「感」だと思います。 音楽は論理的に教わった通りに書き上げる答案用紙ではないので、大衆の心を共感できる「感」が最も重要な要素の1つだと思います。 -K-POPの中心部にある主人公です。未来をどのように診断しますか。 毎年「Kポップスター」に出てくる新たな参加者たちを見ながら、私は「とても明るい」と思います。 韓国の人たちは本当に才能が多いという点で感心しています。 韓国歌謡の歴史の中で、今のように韓国音楽が他の国で人気を得るようなことはなかったんです。 これからが始まりと思い、ますます大きな市場が開かれると思いますので、その先へ。 5年後、10年後には韓国の音楽が全世界の音楽ビジネスを左右するかもわからないじゃないですか。 一例として、PSYの江南スタイルがあんなにヒットするかなんて誰も予想できなかったでしょ。 だから今よりもっと熱心にしなければならず、韓国音楽コンテンツを作る者として、K-POPが世界の音楽市場を占める時まで一生懸命に走り続けたいです。 もしかしたらそれが私の最後の道なのかもしれません。 --ファンが最も気なることは、BIGBANGのカムバックへの準備は順調かということだと思いますが。 BIGBANGはコンサートで直接、夏にアルバムを出す、と話をしていたんです。 私もファンのようにBIGBANGが良い音楽を作る時まで待っている立場です。 YGは他の会社のように、期限を定めてアルバムを出しなさい、と強要はしません。 今日夜明けの4時頃、仕事を終えオフィスを出ようとしたら、G-DRAGONがスタジオで一生懸命に曲を書いていたんですよ。 いい音楽が出来るその時までは、側で応援して待ってあげるつもりです。 〜終〜 出典:http://isplus.joins.com/article/380/14394380.html?cloc= |